8畳の部屋には2.2kwのエアコンを選べばいいの?

電器屋さんに行くとたくさんエアコンが並んでいます。

 

エアコンの上の方に〇〇畳〜○○畳用って書いてありますよね。

 

エアコンにはそれぞれ2.2kwや2.8kwなど、能力に違いがあります。

 

このkwの数字が大きければ大きいほど、パワーが強くて広い部屋を冷やしたり温めたりすることができます。

 

2.2kw 2.8kw 4.0kw 5.6kw
6〜9畳 8〜12畳 11〜17畳 15〜23畳

 

ここで一つ注意があります。

 

例えば、2.2kwのエアコンは電器屋さんでは6〜9畳用と表記されていますよね。

 

 

ウチの部屋は8畳だから、2.2kw「のエアコンを選べばいいのね。


 

 

残念ながら、不正解です。


 

エアコン表記上の6〜9畳とは、「木造なら6畳」「鉄筋なら9畳」という見方をします。

 

ですから、2.2kwのエアコンを木造8畳の部屋につけた場合は、能力不足となり効きが悪くなります。

 

エアコン選びって、なかなかややこしいですよね?

 

もう少し違った例を見ていきます。

 

木造2階・6畳の部屋なら2.2kwで大丈夫?

 

2.2kwのエアコンは6〜9畳用です。

 

2.2kw 2.8kw 4.0kw 5.6kw

木造6畳
〜鉄筋9畳

木造8畳
〜鉄筋12畳

木造11畳
〜鉄筋17畳

木造15畳
〜鉄筋23畳

 

先ほどあげた通り、木造なら6畳、鉄筋なら9畳用という見方ですね。

 

 

今度つけるエアコンは2階の6畳の部屋。ウチは木造だし今度こそ2.2kwでいいのね?


 

 

お客様におすすめのエアコンはこちらの2.8kwのエアコンになります!


 

 

!?
なんでそうなるの??


 

多分、電器屋さんに行くと8割方2.5kwか2.8kwのエアコンを進められると思います。

 

でも、おかしいですよね?

 

ちゃんとエアコンの能力通りに、部屋の畳数にあったエアコンを選んでいるのに・・・

 

実はエアコンの能力を決める際に、重要なのは部屋の広さだけではないんです。

 

木造の2階のお部屋は、1階よりも熱がこもりだいぶ温度が上がります。

 

またその部屋に日当たりの良い南向きの大きな窓がついていれば、さらに部屋の温度は上昇します。

 

エアコンを選ぶ際には、実はお部屋の環境全体を考える必要があるんです。

 

  • 建物の構造(木造・鉄筋
  • 部屋の階数
  • 部屋の向き
  • 窓の有無や大きさ

 

これらを総合してエアコンを選ぶことで、あなたの部屋にピッタリなエアコン選びができます。

 

エアコンは大きめの能力選んだほうがいい理由

 

 

木造1階6畳の部屋では、通常は2.2kwのエアコンを選べば問題ありません。

 

しかし、南側に面していて日当たりがよく、1日の間にエアコンをつける時間が長い部屋であれば2.5kwや2.8kwのエアコンの方がおすすめだったりします。

 

その理由は効率の良さです。

 

エアコンはkwによって能力(パワー)が決まっていると先ほど話しました。

 

あなたがリモコンで、〇〇度にしたい!とエアコンの電源を入れると、エアコンはその温度にするためにまずはフルパワーで運転を開始します。

 

当然能力の低いエアコン(2.2kw)では、設定温度になるまでに時間がかかります。

 

要はその時間がかかっている間、ずっとフルパワーで運転を続けるわけです。

 

このフルパワー運転の時間が長ければ長いほど、電気代は高くなります。

 

さらに長時間のフルパワー運転は、エアコン自体にもあまりよくありません。

 

これが能力(パワー)の大きい2.8kwのエアコンになると、2.2kwのエアコンよりも早い時間で部屋の温度を設定温度までもっていくことができます。

 

この場合、フルパワーでの運転時間は短くなり、設定温度になった後は電力を抑えた緩やかな運転になります。

 

もちろんその分、電気代の節約にもなるわけです。

 

幼い子供がいたり、ペットがいるなど普段エアコンをつける時間が長くなりそうな場合は、一つ大きめの能力のエアコンを選ぶことをおすすめします。

 

 

 

必ず大きければいいってものでもない

 

先ほど、一つ上の能力のエアコンがおすすめと言いました。

 

でも、何でもかんでも一つ上のサイズのエアコンを買ったほうがいい!というわけではありません。

 

あくまでも、日当たりがいい部屋だったり、日中エアコンをつけることが多い部屋の場合です。

 

日中仕事で留守にしていて、夜寝るときに数時間しかエアコンをつけないような使い方であれば、大きいエアコンを選ぶ必要はありません。

 

むしろ、そんな使い方であれば一つ能力を下げてもいいくらいです。

 

エアコンの能力表記はあくまで目安です。

 

エアコンを選ぶ際にはあなたの家での使い方をしっかりと店員さんに伝えて、最適な1台を紹介してもらいましょう。

 

まとめ

 

エアコンの能力(パワー)選びは、とても重要です。

 

必ず、あなたの家の環境に合った能力のエアコンを選ぶようにしてください。

 

電器屋でエアコンを購入する際には、必ず店員さんに部屋の環境を聞かれるはずです。

 

あなたが部屋の畳数や、環境を間違えて伝えてしまわない限りはピッタリの1台をおすすめしてくれるはずです。

 

注意が必要なのは、ネットでの購入です。

 

ネットでの購入は、あなたの判断がすべて。

 

アドバイスをくれるプロはいません。

 

購入した後に、「このエアコン全然効かない」なんてことが起きないように、よく調べてから購入しましょう。

 

また、購入したエアコンは3年に一度くらいを目安にエアコンクリーニングをすることで、清潔に長く使うことができます。

 

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